2013年1月25日金曜日

テレビ番組とFacebookの付き合い方

 企業同様、「テレビ番組」にもFacebookページがあることをご存知でしょうか?
企業のアカウントは、ノウハウが蓄積されてきたのかユーザーとのコミュニケーションが上手くとれるようになったアカウントが増えてきたように感じます。一方で、「テレビ番組」のFacebookページはどうでしょうか?
 実は多くのアカウントが「とりあえず作ってみた」状態で、ファン数も1000人に満たないようなアカウントも多く存在しているのです。
 テレビ番組とFacebookの付き合い方を考察するエントリーです。

KGIは「視聴率」

 新たなテレビの評価指標が叫ばれている昨今ですが、現状、テレビ番組の良し悪しは「視聴率」によって決められてしまっています。
 特にバラエティ番組は、番組自体の存続が視聴率によって大きく左右され、いくらファン数やエンゲージメントを稼いだとしても番組、特にCMを見てもらうことに直結しなくては仕方がありません。
テレビ番組のFacebookページの運用におけるKGIは多くの場合「視聴率」ということができるでしょう。

番組終了で獲得したファンが無駄になる

 3月に打ち切りになることが発表されましたフジテレビの料理対決番組「アイアンシェフ」のFacebookページには約6500人のファンがいます。


 番組が終了してしまえば、コンテンツを更新する意味も無くなってしまうので、せっかく獲得した
多くのファンが無駄になってしまいます。
Facebookページは半年~1年という中・長期間を使ってクチコミを醸成するのに適しているツールですが、ドラマの場合、1クールで終了することがあらかじめ決まっているのでFacebookページを立ち上げたとしても視聴率に直結する施策が実行できるかどうかは疑問が残ります。

チャンネル内の編成の都合上、短期の運用で終了してしまうケースがとても多いのです。


↓2012年9月に終了したTBSの「Asian Ace」のページ。約3000人ものファンがいるが番組終了以後まったく更新が行われていない。



テレビ番組のFacebookページは「曜日・時間帯」ごとに

 「日本テレビ 火曜日:23時~」、「フジテレビ 水曜日:21時~」…etc
 このように、テレビ番組のFacebookページは番組ごとではなく、時間帯別に持つべきだと僕は考えています。
こうすれば番組が終了したとしても、前クールの番組のファンを、次クールの番組へ誘導することができます。入れ替わりの激しいドラマや深夜枠の番組に有効と思われます。





次回はテレビ番組のFacebookページの「コミュニケーション」について考察します。

2013年1月10日木曜日

アプリはデバイスの外へ!!! スマートフォン、タブレットの次は…?


年齢や職種に関係なく、多くの人がプログラミング言語を駆使して様々アプリケーションをつくることができる時代になりました。
若手社員を主力とするITベンチャー企業からは新しいアプリやWebサービスが日々続々とリリースされています。


これらのアプリは、基本的にはデバイスにあらかじめ付随する機能(通話、インターネットetc)内で完結してしまうものがほとんどですが、最近になってPCやスマートフォンといったデバイスの枠を超えて"モノ"と連動するアプリが近年になって散見されるようになってきました。


例えば、AR.Drone 2.0
iPhoneをコントローラーとして操縦するラジコンヘリコプターです。
これのWeb用のプロモーションバナーが話題になってましたね。

ももいろクローバーZがタイアップしたことで話題にもなったファービーもその1つです。専用のスマートフォンのアプリをダウンロードすることによって、エサをあげたりファービートの様々遊びを楽しむことができます。



東京と福岡に離れて暮らす nuuo社のMTG用に作られたnubotのような事例もあります。



パナソニックのスマート家電はスマートフォンを通じて冷蔵庫やエアコンなどの動作を制御する試みです。



スマートデバイスと"モノ"との連動する事例は他にもあり、特に家電・おもちゃ業界に顕著に見ることができます。


従来、Webサービスやアプリと呼ばれるものは全てデバイスの画面の内で完結するものでしたが、こうしてハード面を動かすことができれば提供するコンテンツの可能性が大幅に広がります。

年齢や職種に関係なく、多くの人がプログラミング言語を駆使して様々なアプリケーションをつくることができる時代と冒頭で述べましたが、裏を返せば重箱の隅をつつくような「そんなの誰が使うんだよ!」と突っ込みたくなるようなアプリも多くあり、アプリ市場に息苦しさを感じています。


2013年以降はスマートデバイスと家電や玩具など第二のハードウェアを組み合わせたプロダクトが多くでてくると予見しています。
セカンドハードウェアとして、ある程度自律的に行動してくれる「ロボット」のようなものがでてきてくれたらいいですね~